甲立駅徒歩10分
安芸高田市歯医者

油断大敵!歯周病の2つのワナ!

歯周病は歯を失うこともある怖い病気ですが、酷くならないと治療を始めない方も多いようです。なぜか治療が遅れがちになってしまう歯周病。そこには大きな2つの理由があったのです。

自覚症状なし!治ったかのように見えて実は

理由その1/歯周病はサイレントディジーズ!

サイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれる歯周病は、自覚症状があまりないまま進行していくので、歯科医院に行った時にはすでに相当進行しているなんてこともありがちです。初期の頃は痛みもないので見過ごしがちですが、長い期間をかけて徐々に進行してあごの骨を溶かし、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

理由その2/活動期と静止期を繰り返す!

出血や歯ぐきの腫れなどの今まであった症状が治まって「あれ、治ったかな?」と感じることがあります。でもそれは勘違い。歯周病は、病状が進行する活動期と、症状が落ち着いている静止期を繰り返す病気なので、治ったかにみえる時期があるのです。ストレスなどで体の抵抗力が落ちると、再び活動期に入って症状が現れ進行していきます。

自分では気がつきにくい歯周病。予防には、毎日のブラッシングで歯周病菌が住み着く歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことと、歯科医院で定期的にチェックしてもらうことが近道です。出血や歯ぐきの腫れなど、症状がある方は早めに歯科医院を受診しましょう!

歯をよく磨いても口臭が

「毎日歯を磨いているのに口臭を指摘された…」。そんな経験はありませんか?口臭の原因はさまざまで、起きたばかりや空腹時、月経や妊娠中などに出やすい「生理的口臭」のほか、お口の中や全身の病気に起因する「病的口臭」がありますが、実は「病的口臭」の中で特に多い原因は歯周病なのです。

その原因、歯周病かもしれません!

歯周病を患っている方の歯ぐきには歯周ポケットができていますが、その中は細菌たちの絶好の住み家。歯ブラシがなかなか届かない歯周ポケット内で細菌たちは元気に活動し、硫化水素やメチルメルカプタンといった強烈な臭いをもつ物質を放出し、それが口臭の原因になっているのです。

周りにも不快な思いをさせてしまう口臭。仕事や人間関係でもマイナスですよね。そんな困りものの口臭を改善するには、歯科医院で歯石を除去し歯周病の治療をすることが一番の解決法。マウスウォッシュ等を使用してもその時だけの効果です。歯周病が原因の口臭は、歯周病の治療を受けない限り根本的に良くなることはありません。

「最近お口が臭う…」と感じる方は、早めに歯科医院で診てもらって下さいね。口臭を予防することが、お口全体の、そして全身の健康に繋がります!

「歯周ポケット」皆さんはご存知ですか?

 テレビのCMなどでよく聞く「歯周ポケット」、皆さんはご存じですか?歯周ポケットは、一本一本の歯の周りある、歯と歯ぐきの境目にある溝のことです。健康な歯ぐきは歯とピッタリとくっついているのでポケットは浅いのですが、歯みがきが行き届かずに食べかすが溜まると、歯ぐきに炎症がおきて歯周ポケットが深くなります。深くなったポケットには、更に食べかすが溜まりやすくなり、プラーク(歯垢)や頑固な歯石もどんどんできて、歯周病菌が益々元気に活動するように。放置すれば歯ぐきの炎症は進み、歯槽骨(歯を支えている骨)も溶けて次第に歯がグラグラしてきます。

歯周ポケットの深さ=歯槽骨の喪失具合だった!

では、歯周病の進行具合の目安になる歯周ポケットの深さの具体的な数値を見てみましょう。

1~2ミリ・・・健康な歯ぐきの方

3~5ミリ・・・中程度の歯周炎がある方(5ミリ程度になると歯槽骨もかなり溶け始めます)

6ミリ以上・・・進行した歯周病の方(歯槽骨の吸収もだいぶ進んでいます。

歯根の長さは長いものでも10数ミリ。6ミリ以上の溝があるということは、

歯はとても不安定な状態ということが分かりますね)

歯周ポケットがあると、そこには必ず汚れが溜まり歯周病菌が活発に活動して、更に歯周ポケットを深くするという悪循環に陥ります。歯周ポケットの中の汚れは、自分ではなかなか綺麗にはできません。「歯ぐきが腫れる」「出血する」などの症状がある方は、歯科医院で歯周ポケットの中のプラー

クや歯石をシッカリ取り除いてもらうと良いですね。歯周ポケットは鏡で見ても歯ぐきに隠れてよく確認できませんので、気になる症状がなくても定期的に歯周病のチェックをしてもらうと安心です。歯科医院ではポケット探針というハグキの溝を測る物差しで深さを測定してくれますよ。歯科医院と自分自身のケアで歯周病菌の温床である歯周ポケットを作らないように続けよう!

口呼吸について

 普通、呼吸は鼻でしますね。でも、何らかの原因があってお口で呼吸してしまうことがあります。これを「口呼吸」と呼びますが、体やお口の健康にとっては、とても良くない習慣です。では、お口で呼吸することによって、どんな弊害がでてくるのでしょうか?

口呼吸は「歯周病」も悪化させる!! 

【口呼吸、何がよくないの?】

お口の中が常に乾燥してしまいます/歯や歯ぐきの周りが乾燥していると、歯周病菌は粘度を持って歯にへばりついてきます。そして、歯周病菌は乾いた環境で繁殖しやすいために、口呼吸を続けていると歯周病はどんどん悪化します。

唾液が減少してしまいます/お口が常に乾いた状態ということは、唾液が充分に行き届いていない状態ということです。唾液は口内の湿度を保つ働きのほかにも、歯周病菌の栄養源となる食べかすを洗い流す働きもありますが、唾液が少ないとその機能も落ちてしまいます。

そのほか、口呼吸をすることで、雑菌をそのまま吸い込んでしまったり、唇が乾燥して厚ぼったくなるなど、全身の健康にもよくありません。では、この口呼吸をどのように治したらよいでしょうか?

【どうやったら治るの?】

鼻炎など鼻の病気が原因の場合・・・耳鼻科で適切な治療を受け、今までの口呼吸の習慣を治すように気をつけて生活すれば、随分改善できるはずです。

歯のかみ合わせが原因の場合・・・矯正治療などにより歯の位置を移動させる必要があるかもしれません。専門医に相談を。

大人はもちろん、小さなお子さんのいる方も要注意。良くない習慣は早めに見つけて治してあげましょう!

お年寄りは要注意!「誤嚥性肺炎」

「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という病気、皆さんご存じですか?ニュースや新聞でよく聞く病名です。通常、口から入った食物や唾液は、のどから食道を通って胃へと送られますが、この病気は、食道の隣にある気管に食物や唾液が誤って入ってしまうことで発症する肺炎です。原因となるのが、食物などについている歯周病菌などの細菌類。これらが肺まで到達して炎症を起こし、特に高齢の方の死亡率を押し上げているのです。

歯周病予防が命を救う?!

誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、なんと歯周病菌であると言われています。実は予防のカギは「歯周病」にあったのです!

口内ケアを十分に!

まずは、歯周病がある方はその治療をしましょう。そして、歯ブラシでのブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシ、舌ブラシ、入れ歯磨き専用のブラシなどを使ってお口の中を清潔に保つように。そして、定期的に歯科医院でチェックやクリーニングをしてもらい、お口の清潔を保ってください。

唾液分泌も大切です!

お口の汚れを洗い流す「唾液」の分泌量が減ると、歯周病にかかりやすくなりますので、唾液の分泌を促すことも大切です。口内を乾燥させてしまう口呼吸はやめて、食べ物を良く噛んでたべること。早食いの方はとくに気をつけて、1口30回を目標にゆっくり噛んで食べましょう。

歯周病を予防してお口の健康を保つことが、肺炎を防ぎ、命を救うことに繋がります。私たちがお手伝いしますので、一緒に歯周病を予防していきましょう!

実は、歯周病は再発の多い病気です!

歯周病は再発の多い病気といわれています。例えば、ダイエットに成功しても、以前と同じような生活をしていれば、元通りの体型に戻ってしまいますよね。それと同じように、歯周病も、せっかく治療が終了しても、正しいメンテナンスを継続しないと、再発してしまうことがほとんどなのです。

30~40%の汚れが残っている?!

そこで重要な役割を持つのがメンテナンスですが、セルフケアだけでは、30~40%の汚れが残ってしまうと言われています。歯周病を予防するには、毎日のセルフケアに加えて、プロによる定期的なメンテナンスが必要。定期健診では主にこんなことをします。

○虫歯と歯茎のチェック ○ブラッシング指導○歯石とり ○歯並び・噛み合わせチェック など

また、歯周病によって溶けたあごの骨は、治療をしても元に戻りません。歯を支えるあごの骨が溶けるということは、歯がグラグラになり歯の寿命が縮まるということ。歯を長く使うためには、歯周病にならないこと、悪化させないこと、そして再発させないことが肝心なのです。

いつまでも自分の歯で美味しく食べられる充実した生活を送るためにも、定期的なお手入れで、歯の健康を維持していきましょう。今、自分の歯に真剣に向き合えるかどうかで、将来の暮らしの質も変わってきます。

歯を失うと認知症のリスクが上がる!?

実は、歯周病は「世界で最も蔓延している病気」としてギネスブックにも記載されている世界一の感染症ということをご存じですか?そして、歯を失う最大の原因となるのもその歯周病です。歯を失うと、見た目が悪いので人前で話したり笑ったりすることが億劫になるだけではなく、咀嚼機能が落ちて胃腸に負担をかけたり、噛み合わせが悪くなることでお顔の形がゆがむことも…。さらに怖しいことに、歯を失うことが「認知症」にも関係するというのです!

よく噛むことが予防に繋がる!

ものを噛むという行為は、食べ物を消化しやすいように細かくするというだけではなく、脳を活性化するという事がわかっています。

東北大学が行った研究によると、健康な高齢者では平均14.9本の歯が残っており、認知症の疑いのある高齢者では9.4本とハッキリとした差が見られるそうです。そして、残っている歯が少ない人ほど、海馬や前頭葉など記憶や思考を司る大切な部分の容積も少なくなっていたことが分かりました。

つまり、歯を失い咀嚼が十分にできない人ほど、脳への刺激が少なくなり、認知症へのリスクが高まるということが分かったのです。

誰もがなるかもしれない認知症の予防には、よく噛める歯を維持し良く噛むことが大切だったんですね。よく噛める健康な歯を維持するためにも、日頃のケアと定期的なプロのケアが大切です。

また、歯があっても十分に咀嚼していなければやはり脳への刺激が少なくなります。食事では歯ごたえのある食材を積極的に利用して、十分に良く噛んで脳を活性化させてあげましょう。ガムを噛むことも効果的ですよ!

スマホやタバコ。こんな習慣ありませんか?

歯周病は、お口の中の不衛生が原因で歯周病菌が増え、歯ぐきが腫れたり、出血を繰り返し、歯を支えるあごの骨が溶けて歯を失ってしまう怖い病気です。予防にはお口の中の清潔を保つことがもちろん重要ですが、普段の生活の中にも歯周病を悪化させてしまう危険な習慣が潜んでいるのです。心当たりのある方はご用心!早めにその習慣をストップしましょう。

歯周病を呼ぶリスク・ベスト5!

1】食べ物をあまり噛まない・・・噛む回数が少ないと、お口の中の汚れを洗い流す作用のある唾液が十分に分泌されません。唾液は口内細菌の繁殖を抑え、感染から体を守るとても優れた物質なのです。

2】だらだら食べ続ける・・・常に何か食べていると、食べかすがお口の中に停滞して、歯周病菌の温床となる歯垢を作り、歯周病菌にとって絶好の環境を用意してしまいます。

3】お酒を飲んだあとはそのまま寝ちゃう!・・・飲み会から帰ったらベッドに直行、なんて方はいませんか?睡眠中は唾液の分泌が減少するので、ただでさえ菌が繁殖しやすい状態なのです。

4】スマホを常に触っている・・・スマホに夢中になっている時ってお口が半開きになっていませんか?お口が開いているとお口の中が乾燥して、口腔内細菌が繁殖しやすい状態になります。

5】煙草を吸っている・・・煙草には有害な物質が多く含まれていますが、なかでもニコチンは血液循環を悪化させ、歯ぐきにも十分な酸素や栄養が行き届かなくなります。すると、免疫機能も狂わされ、病気に対する抵抗力もダウン。歯周病を進行させる大きな原因のひとつです。

このような習慣がある方は、ぜひその習慣を変えていきましょう!あなたの歯を守るのはあなた自身です。


広島県 安芸高田市 ふじとう歯科

〒739-1101 広島県安芸高田市甲田町高田原1160−7

広島県 安芸高田市 ふじとう歯科