歯科医院で受ける定期健診のメリットを３つ紹介します。

定期健診を受けると、専門家によって歯の汚れや歯石を除去してもらえます。
歯の汚れが落ちるとすっきりするだけではなく、歯の表面も滑らかで明るい色になります。

３～４カ月に１回程度、定期的に美容院やエステにいくのと同様に、気軽に歯のメンテナンスを受けてみましょう。

当院ではプロによってメンテナンスを行います。

健康寿命とは「日常生活が制限されることなく健やかに生活できる期間」のことを指します。 長生きをするのであれば、毎日元気に過ごしたいもの。

そのためには、自分の歯を使って思う存分美味しく食事を取り、健康に日々を送ることが大切です。 定期的に歯科検診を受け歯の健康を保ちましょう。

歯科医院で定期検診を受けている人と受けていない人の歯の数を比較したデータによると80歳で残っている歯の数は、前者が15.7本、後者ははわずか6.8本だったそうです。

しっかりとしたメンテナンスが、健康的な歯をもった80歳へと導くのです。

「定期的に検診を行う費用は高くなるのでは」と心配されるかもしれませんが、実はしっかり定期検診を受けていたほうが治療費は抑えられます。

なぜなら、歯が悪化して治療を受けると、より高額な治療費がかかり、さらに治療のたびに歯は大きく損傷を受けます。 そして繰り返される治療は、抜歯せざるを得ないほどに歯をもろくさせます。

「3カ月ごとに定期検診を受ける方」と「歯の痛みや腫れを感じはじめてから治療を受ける方」が支払う治療費をシミュレーションしたところ、定期健診を受けていない方は80歳までに約435万円、受けている方は80歳までに約151万円という結果がでました。
シミュレーション上ではありますが、80年間で約3倍の差があるのです。

定期健診は長い目でみれば、医療費を節約しながら歯を健康に保つ最善の方法なのです。

歯の定期検診とは、周期的に来院していただき、自身では限界のある汚れなどを落とし、歯や歯茎の状態を検査することです。

歯を洗う際には、歯磨きでは落としにくい場所の歯垢や歯石を歯科専用器具を使って落としていきます。一般的には、3カ月から4カ月ごとの来院が良いでしょう。

定期検診が、生涯、大切な歯や歯茎を守っていくことにつながるのです。

定期健診の具体的な流れを紹介しましょう。

1. 01

   お口全体の確認

   歯や歯茎、粘膜など口腔内の状態を確認します。気になる箇所に関しては、お構いなくお申し付けください。

2. 02

   次亜塩素酸水による安全な滅菌

   当院では、薬品を一切使用していない殺菌消毒水である次亜塩素酸水を導入しています。 次亜塩素酸水の原料は食塩と精製水のみですので非常に安全な殺菌消臭水です。 次亜塩素水の主成分は人の体に備わっている成分で、白血球が細菌を殺す過程で主に作用しているのが、次亜塩素酸です。 その為、次亜塩素酸水はうがいでも使うことができ、１０秒ゆすぐだけ菌を殺菌できます。

3. 03

   虫歯の確認

   以前に治療した歯だけではなく、悪化が始まっている歯はないか確認します。虫歯は早期発見・早期治療が命です。歯の隅々まで、念入りにチェックします。

4. 04

   歯茎肉のポケットの深度の測定

   歯間に歯垢や歯石がたまった箇所を「歯周ポケット」と呼びます。歯周病が悪化すると、歯周ポケットは歯の根元に向かって深くなる一方です。歯茎の炎症や出血を確認し歯周ポケットの深さを計測することで、歯周病の進捗状況を調べます。

5. 05

   経過観察箇所の確認

   それまで経過を観察していた箇所がございましたら、患者様から状態を聞きながらチェックを行います。

6. 06

   歯の清掃

   セルフケアでは取りきれなかった歯垢や歯石を除去します。歯垢や歯石の量や病気の進行状況によっては、2、３回かけて来院していただくこともあります。

7. 07

   次回へのアドバイス

   現在の歯の状況についてご説明し改善が必要な場合、毎日のお口のケアの方法についてアドバイスします。気になる点などがあれば、お気軽にお尋ねください。

お子様には虫歯や歯周病の原因を改善する「アクティビティ」があります。
具体的には「呼吸のプログラム」「お口の周りの筋肉のプログラム」「舌の位置や姿勢のプログラム」です。

お子様一人ひとりの問題に合わせ、アクティビティ治療を行っていくことで、口呼吸や間違った舌の位置、異常な飲み込み方などの問題を改善していきます。

矯正装置なども使用しますが、あくまで成長を引き出すために使われます。
お子様の生まれ持った成長力で正しい歯並びに誘導し、虫歯や歯周病を予防する、それが小児予防アクティビティという治療法です。

日本には健康保険制度があるので他の国に比べて歯科治療は安く抑えられます。 歯科健診も保険対象内となります。

検診１回の費用は、歯の状態や検査内容などにもよりますが、だいたい3,000円〜4,000円くらいです。 １回のメンテナンスには、30〜60分程の時間がかかりますが、歯石や歯垢を取り除く歯のクリーニングを行う際にストレスや痛みはほとんど感じません。

こうした処置を年に3回受けて費用は年間9,000円～12,000円です。 しかし、もし虫歯治療、詰め物、抜歯などが必要になった場合どれだけ多くの費用がかかります。

歯科検診を定期的に続けることは、賢いといえるのではないでしょうか。

歯科専用の機器を使い、歯磨きでは落とせない歯の汚れを除去することをPMTCと言います。
PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略です。

PMTCでは、歯科医師や歯科衛生士などの有資格者が専用のブラシや研磨剤、超音波を使った機器などで歯の表面を洗浄します。特に歯間など日常の癖でよく磨けていないところなどを中心に清掃し、歯の表面を軽く磨きます。

これによって、歯は本来の美しさを取り戻します。
また、仕上げにフッ素加工をし、虫歯になりにくい歯を作ります。

歯の表面に汚れが蓄積するとネバネバしてきます。これをバイオフィルムといい歯の表面にこびりつく細菌の塊です。

浴室や台所でみられるヌルヌル、ネバネバした汚れと同じものだと考えていいでしょう。細菌で形成された膜に近いものになります。

バイオフィルムが歯の表面にこびりつくと、虫歯や歯周病のリスクが増していきます。バイオフィルムは歯磨きでは除去することができず、虫歯予防などのフッ素や薬液の効果を低減させてしまいます。

こうしたバイオフィルムをPMTCによって専用機器とともに除去するのです。