歯周病の予防で真っ先に思い浮かべるのは、毎日のブラッシングではないでしょうか。やはり正しいブラッシングは歯周病を予防する上で欠かせない習慣です。
しかし、私たちの体から自然に分泌する物質も、実は歯周病予防に大きな効果があるのです。
それは「唾液」です。
「唾液」の効果で歯周病予防!
歯周病菌は食べカスをエサにどんどん増殖しますが、唾液が十分に分泌されることで、お口の中の食べカスは洗い流されます。また、口内のph値を調整する役割もある唾液は、口内細菌の繁殖を抑える作用も持っています。
このように唾液は歯周病予防に大変効果的に働いてくれるのです。
そんな唾液の分泌をよくする方法をここでご紹介しましょう。
①口呼吸をやめましょう
口呼吸は口内を乾かしてしまうので、唾液が十分に行き届かなくなります。
鼻づまりで鼻呼吸ができない人は、耳鼻科で治療することも必要かもしれません。
②よく噛みましょう
噛みごたえのある食品をシッカリよく噛んで食べましょう。唾液の分泌量が増えます。
よく噛まずに丸飲みしてしまうクセがある人はシッカリと噛み砕くことを意識して。
また、ノンシュガーガムを噛むのも効果的です。
③舌を動かす体操をしましょう
舌の根の部分をよく動かすと唾液の分泌がよくなります。
口を閉じたまま、舌で歯や歯茎を舐めまわしたり、法令線のちょうど裏側から押すようになぞってみてください。唾液が分泌してくるのが分かると思います。
また、口を大きく開けてはっきり発音するように話すと、自然と唾液腺が刺激されて唾液の分泌もよくなりますよ。
ぜひ、皆さんの生活の中に取り入れて、歯周病予防にお役立てくださいね♪
喫煙者は歯周病に気がつきにくい?!
歯周病は強い自覚症状がなく静かに進行する病気ですが、歯ぐきが腫れたり、ブラッシング時に出血するなどのサインで気がつくことができます。
ですが、タバコを吸っている方は自覚症状が出にくいため、歯周病に気がつきにくく悪化させやすいのです 。
治りにくい!再発しやすい!
なぜ症状に気がつきにくいのかというと、タバコを吸っていると、血管が収縮して血流が悪くなり免疫力も低下、タバコに含まれる化学物質が出血を抑え、歯肉も固くなることで炎症が抑えられるからです。
でも、これは歯周病の症状が軽いというわけではなく、侵入してきた病原菌に対して戦うだけの力が不足しているということ。自覚症状が少なくても歯周病はどんどん進行し、重度の歯周病に進むリスクが高まります。
加えて歯周病の治療をしても、喫煙しながら行った場合は治療の効果が出にくいとも言われます。さらに、歯周病の状態が快復に向かっても、喫煙を続けることで再発のリスクも高まります。
タバコは百害あって一利なし。これを機に禁煙にチャレンジしませんか?一人ではなかなか禁煙できないという方は、禁煙外来など医療機関の力を借りるのもひとつの方法ですね。
私たちと一緒にお口の健康を考えていきましょう!